■Italjet Formula 125

◎購入の経緯
 英国製リッターツアラーを購入後、やはり足用のイタスクが欲しくなり色々と物色してい
た。その時、個人売買でダークグリーンのフォーミュラを発見した。リッターバイクの方がブリ
ティッシュレーシンググリーンだったので、同色2台所有に興味があり即決。2スト2気筒とい
うのも魅力だった。

◎こんなイタスクだった
 ルックスはかなりイタリアンで最高に魅力的。シート高は例のごとく高く、足つき性は悪
い。メカ的な特徴としては、フロントが片持ちアームのハブステアであること。そして、とにか
くエンジンが秀逸。2気筒でピックアップもかなりよく、カッコいい2本出しのチャンバーが咆哮
を奏でる。当然パワーもトルクもあり、ダッシュ・最高速ともに街では最強だった。エアプレー
ンタイプの給油口もカッコよかった。

 しかしデザインを重視したのだろうか?11インチという小径タイヤの走行安定性は低く、ハ
ブステアは低速でも高速でも「曲がらない」印象。またアプリリアに比べると各部の作りは雑
で荒い。メットイントランクも小さく、コンビニフックなどないことから荷物積載性も低いが、フロ
ントトランクは小さいながら装備。またフロアがフラットなのはよい点だった。デザインがいい
だけに惜しまれるスクーターだった。

 最悪なのは当時インポーターであったインターモトセンターの体質。事故車を平気で認定
中古車として販売したなどという記事もネット上で読んだりしていたが、実際には気の利か
ないバイク屋そのものだ。自社製品について正確な知識を持っていないは、パーツの入荷
には恐ろしく時間がかかるは、基本的な連絡や約束を守らないは、と何をかいわんや状態。
筆者のマシンは、ハブステアの付け根のラバーが破れかけ11インチと通常では入手しにく
いタイヤが磨耗した時に売却の意思が固まった。ただでさえ各部のクオリティが低いところ
に、パーツが手に入らないのであれば、早めに売却した方がよいと判断したためだ。

 以上のように車両およびインポーターへの不満で手放す結果となったが、あのエンジンの
フィーリングとサウンドは、数あるスクーターでも屈指のものであり、それだけでも所有する価
値があると思う。ただし2005年現在インターモトセンターの倒産によりインポーターが不在と
なり、部品の調達もままならない。イタリア本国へ直接交渉できる方以外は手を出さぬ方が
無難。























<追記>
 イタリア車の中でもイタルジェットは非常にとんがった楽しいバイクであったが、バイクその
ものの作りの粗さもさることながらサービスのクオリティーが低く、輸入元の体制不備からパ
ーツなどが供給されないという不遇の状況下にあった。現在でもマイナーなマラグーティなど
に関しては同じようなことが想像できる。ジレラやベスパを販売するピアッジオですらインポ
ーターの成川商会はメーカー保証を6ヶ月しか付けていない。これらを見るに、輸入元の体
質がイタ車の評判を極度に低下させていることは明白だと言わざるを得ない。

 アプリリアもかつてはボスコモトという弱小バイク屋の延長のようなところが輸入元であり、
サービスやパーツ供給の面で様々な問題を抱えていた。また国産と比較できないほど車両
価格も高かった。

 2002年にアプリリア・ジャパンが設立され、同時に新車にはメーカー保証および盗難保険
が2年間自動的に付帯、また車両価格も戦略的に大幅に引き下げられた。日本法人の設立
によるサービス面での向上は計り知れないものがある。このことはユーザーの大きなメリット
となることは明白であり、アプリリアを選択する大きなモチベーションになると思う。


◎モディファイ
┏●Proグリップ
┣●アルミバーエンド
┗●バックミラー交換


◎故障とその対応
 なし。

◎諸元
※上をクリック


◎生涯走行距離
およそ1,100km


◎生涯燃費
平均 14.5km/L
最高 15.4km/L
最低 14.5km/L

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