■販売店選び

 筆者の居住地(東京都目黒区)の近隣にはアプリリアを扱うディラーが都合4店ある。今
回、アトランティックを購入するにあたっては、色々と購入する店を吟味してみた。どうせ値引
きなし(あっても雀の涙ほど)で購入するのなら、気持ちよく買いたいという趣旨だ。

 実はレオナルドはその4店の何れとも異なる文京区のSで購入していた。悪口になってし
まうが、この店フロントはいい加減で、サービスの対応も悪い。立派なのは本社ビルだけで
輸入車のプロを自認する割には内容は街のバイク屋、そのくせ工賃はクルマの高級ディラー
(例えばフェラーリのコーンズや、ポルシェジャパン)並の時間単価ときたもんだ。レオナルド
は在庫の関係で仕方なく購入したものの、購入直後から筆者は馴染めず、二度と近寄りた
くない印象を持っていた。当然、そんなところでは買えない。
 
 近隣の4店舗とは、世田谷区のOと大田区のS、杉並のC、それに筆者がトライアンフを購
入した渋谷区のF(目黒区にAというのもあるが、これは基本的にベスパ屋さんだ)。

 Oはバイク大好きスクーター大好きのおやじさんが兄弟でやっているショップで、以前ラリ
ー50LCでお世話になったお店。なにしろ兄弟で整備を行っているのでフレンドリーでよいの
だが、キャパが小さく修理に時間がかかったりするのと駅から遠いのが難点。一応の候補と
する。
 Sは一度だけ訪店したことがあるが、客を客とも思わぬ失礼なおやじがおり、いけ好かな
い感じだった。よってNG(中古車店長としてはホントに第一印象は大切だと学習したのだっ
た)。
 Fは警視庁の白バイのメンテも行っているくらいだから、サービスの質は多高く、社員のレ
ベルも高いいいショップだと思う。トライアンフの経験からは工賃などは高いが、それも納得
のいくサービスの内容である。訪店すると必ず入れてくれるエスプレッソも美味しい◎。難点
はBMWに力を入れておりスクーターはあまり本腰を入れていないところか。これも一応候
補。
 そしてC。ここは主に輸入スクーターを専門に扱っているのがウリのお店であり、アトランテ
ィック500と一応他の候補車であったネクサスの試乗車が用意されていた。そこで試乗車に
乗ってみるべく、筆者はまずここへ出向いたのであった。対応してくれたセールスorメカニッ
ク?のお兄ちゃんは誠実そうな人で、親切でもあった。しかしイタスクに関する知識は筆者よ
り低いように思われ、何も知らぬふりを決め込んだ筆者に2〜3間違ったことを語られた。そ
れとアトランティックよりもおよそ20万円は高いネクサスを強烈に勧められたことがちょっと気
になった(中古車店長の筆者としてはセールスの勉強をさせてもらった)。がしかし、うーん
試乗も出来たことだし買うならここかな?と思っていた。有力候補。

 ところが実際に購入したのは、以上の4店でも、文京区のSでもない、府中市にあるWとい
うお店だった。このお店との出会いはまことに運命的であった。ある日、そうだアトランティッ
クの中古車はどうだろう?とインターネットで検索をしているとアトランティックブルーの中古
車が一台見つかった。そのお店がWであった。中古車の価格は新車よりも20万円弱安く、
とりあえず聞くだけ聞いてみようとメールを出したのが始まりだった。翌日その返信があっ
た。その内容を引用する。「さて、お問い合わせの車両は申し訳ございません既に売約にな
っておりました。せっかくお問合せいただいたにお役に立てず大変申し訳ありませんでし
た。」なんだそうか、アトランティックも格安で出れば売れるんだなと思った。ん、続きがある
な。「ただ、店頭展示車両の新車のaprilia Atrantic500を決算が近いため価格は多少なり
ご相談に乗れますがいかがでしょうか。(こちらですと2年間の盗難保険も付帯されま
す。)」。うーん、これには大いに興味を惹かれた。で早速、価格と色を尋ねるメールを出し
た。色はアトランティック500の購入にあたり重要な要素だと考えていた。

 価格は正直、他店がビタ一文値引きなしの定価688,000円で売っている以上、引いて5〜
10万円くらいであると想像した。これは御の字だ。ただし色だけは譲歩したくなかった。あま
り街で見かけないアトランティック500ではあるが、その中でも雑誌等でよく目にするシルバ
ーとコーストブルーと呼ばれる水色のメタリックは嫌であった。筆者の希望はアトランティック
ブルーという紺色。ボリューム感のあるボディに締まった印象を与えるのはダーク系のカラー
であるのは色彩学上の鉄則だからだ。アルパインレッドというのはベタの赤で、イタリアンら
しいこれが第二希望(本国にはダークグリーンやワインレッド、ダークグレーも設定されてい
るようだが日本にはない。ダークグリーンがあったらそれを買って、英国車風に乗りこなした
のに!アトランティックには絶対にダーク系のカラーが似合うと思う)。とにかくWからの回答
がすごく安い価格で色を妥協するか、そこそこに安くて色が第一希望のアトランティックブル
ーであれば買ってもよいなという思いで返信を待った。すると返答は、なななんと「価格は○
○万円でいかがでしょうか。色はネイビーブルー(アトランティックブルー)です」。この○○円
引きという価格は、件の中古車よりたった数万円しか高くない。ということはアトランティック
200や250ともあまり変わらないということだ。これだったら中古車なんかよりも絶対にこの新
車の方が断然お得だ。このメールを読んだ時点で0.5秒で購入を即決したのだった。

 というわけで縁もゆかりもない府中市のWというお店で購入することになったが、来店した
感じではセールスの方も誠実かつ親切で好感が持てるし、メカニックの方も信頼が出来る感
じだった。店舗に華美な装飾がなく、小綺麗であるのもいい。諸経費もレオナルドを買ったS
やFに比べ半額近い安さ。さらにアプリリアキャンペーン実施中とかで定価41,790円もする
YAMAHAのサイクルロック(これはなんとあのドイツの最強ロックABUSのOEM製品だ)も頂
戴してしまった。それはもう大満足で注文書にハンコを押した。Wへ行くには電車でもバイク
でも拙宅から小一時間かかるのが難点だが、それをおして余りあるよい買い物をしたと思っ
た。府中名物、栗林の餃子を土産に、笑顔で帰路についた筆者であった。
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