■購入動機

 実はアトランティックの500は、筆者が前愛車であったレオナルド250の最終メーカー在庫
車を購入したタイミングで発売になったスクーターであった。そのイタリアンなデザインも、実
用的なパッケージングもなにより500ccの排気量も魅力ではあった。しかもその時点での定
価は598,000円(税別)という破格の安価であり、これは同時期に創業になったアプリリアジ
ャパンの戦略的な意図を感じさせるものであった(レオナルドは前年の559,000円に対し6万
円値下げした499,000円であったから10万円しか違わなかった)。しかしその時は、125cc
並のボディに250ccのエンジンを搭載したモンスターマシンであるレオナルドこそが男が一
生乗るにふさわしい究極のスクーターのような気がしていて、レオナルド以外の購入意志は
皆無なのであった。

 今回最愛のレオナルドを売却して新たなスクーターを購入しようと思ったきっかけは、3つ
ある。ひとつはレオナルドのメーカー保証と盗難保険が2年目でまもなく切れること。二つ目
がついに今年(2005年)春に実現する高速道路でのタンデム解禁にあわせ、家人を乗せて
余裕で楽に走れるマシンが欲しかったこと。そして三つ目に2年間乗った経験でレオナルド
の弱点が見えたことであった。その弱点とは主に、高速道路での走行安定性(筆者はスク
ーターで高速道路を走る機会が多い)。ホイールのインチの小ささとフロントがシングルしか
ないブレーキの性能だ。

 そんな理由をすべてカバーするとスクーターを考えた時に、まず頭に浮かんだのが唯一ア
トランティック500なのであった。何よりアプリリアは壊れないし、保証も盗難保険も2年間付
くのが大きな魅力でもあったからまずアプリリアという気持もあったかもしれない。他に興味
があったのは唯一斬新なコンセプトのジレラ・ネクサス500SSであったが、これは試乗した
時点で筆者の求めるスクーター像とは異次元のものであることを理解し、その価格の高さか
ら購入するには至らなかった。それともう一つ、アプリリアがコンセプト車として去年いくつか
のショウに展示しているレオナルドSR500というスポーツスクーター。もしこいつが市販され
ていたら、こいつを絶対に買った違いないくらい気になるスクーターだ。2ストで500ccという
スペック、そのチャレンジングな姿勢には感動を覚えるが、本当に市販にこぎつけるのか疑
問ではある。筆者はこいつが市販されるまでは、当面アトランティック500に乗り続けたいと
思っている。アトランティック500は筆者にとっての究極のマシンなのである。

 最後にアトランティックには、125cc、200ccと2004年末にデビューした250ccのモデルもあ
る。これらはどうかというと、悪くはないと思う。しかし500ccを含めたアトランティックファミリ
ーの中でアヴァンギャルドなデザインを与えられているのは500だけであるし、500とその他
では各部の作り込みや質感が大分異なる。何よりエンジンが4バルブなのは500だけだ。4
バルブエンジンの4000rpm以上のサウンドやフィーリングは病みつきになる。下位のモデル
から選ぶとすれば、大きくて重いボディを考慮して250が一番いいのだろう。現行新車で買え
るイタスクの中では色々考えると最良の選択のようにも思える。でも250であるなら小型モン
スターマシンのレオナルドの方に軍配が上がるかな?というわけで、筆者にとってのアトラン
ティックは、何が何でも500でなければならないのだ。

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